お掃除豆知識
1.基礎編
1.1 お掃除の基本
(1) 整理整頓
お掃除の前に、小物類をあらかじめ片付けておいてください。
お掃除しながらのかたづけは、効率が悪く、またお掃除がいやになってしまいます。
(2) 上から下へ、奥から手前へ
汚れは万有引力の法則に基づき、上から下へ落ちます。
お掃除した後を汚さないように、お掃除は上から下、奥から手前への後進作業が基本です。
(3) ホコリがシミに変身!
ホコリはずっとホコリではありません。
ホコリは浮遊→付着→吸着→粘着→染着へと変身していきます。
最初はハタキで済むものが、時間がたつと簡単には落ちないシミになってしまいます。
まめなお掃除が一番効果的なのです。
(4) あせるな洗剤、まずホコリ取り
いきなり洗剤を使う前に、掃除機などでホコリを取ってから洗剤を使うようにして下さい。
せっかくの洗剤の効果がホコリで弱められてしまいます。
(5) 洗剤は上から下へ!
またまた万有引力の法則に基づき、洗剤を上からかけると、下へ流れ、液ダレの跡が残ってしまいます。
洗剤をかけるときは上から下への原則をお忘れなく!!
(6) 洗剤はまずスポンジなどにスプレー
洗剤はお掃除の対象の素材にあったものを選ばなければなりません。
汚れや素材に直接洗剤をかける前に、スポンジやタオルに染み込ませて、様子を見ながら進めることを心がけてください。
1.2 汚れについての基礎知識
(1) 汚れにもいろいろあって
お掃除はただ一生懸命やってもだめです。まず相手である汚れを良く知ることから始めてください。
相手に応じた清掃方法にしないと労力の無駄になるだけでなく、余分な洗剤を買ったりして経済的にも無駄です。
不適切な清掃は、さらに汚れを手ごわくしてしまいます。
(2) 汚れの種類と落とし方の基本
1) 水性の汚れ(ジュース、コーヒー、しょうゆ、酒、ヤニなど)
→→水+洗剤+力(ブラシかけなどによる手作業)
2) 油性の汚れ(口紅、バター、ガム、インク、油、手あかなど)
→→ 溶剤(シンナー、ベンジン、アルコールなど)+力
3) 両性の汚れ(チョコレート、ミルクなど)
→→ 上記洗剤の組み合わせ+力
4) 不溶性の汚れ(水あか、泥、砂、セメント、さびなど)
→→ 削り、ほうき、はたき、掃除機など
(3) 汚れの付着状態
・ 分子間の引力によるもの(ゴミ、ホコリ)
・ 静電気によるもの(ガラス、照明のまわり、テレビ画面などの汚れ)
・ 汚れが素材に浸透しているもの(液状シミの汚れ)
・ 汚れが素材にからまっているもの(服の泥汚れ)
・ 汚れと素材が化学的な結合状態にあるもの(サビ)
(4) 汚れの進化
1.1の(3)でも示したように、汚れは
「浮遊段階→付着段階→吸着段階→粘着段階→染着(しみ)状態」というように、
時間の経過とともに素材との結びつきを強めて、落ちにくくなります。
また日光に含まれる紫外線や酸化作用などの影響を受けて化学変化したり、
他の汚れと化学変化することにより落ちにくくなっていきます。
汚れの段階が進行するにつれてより強い洗剤、薬剤が必要となり、
結果的に素材をいためることになります。
汚れが進化する前のお手入れが、経済的で無駄のない
スマートなお掃除なのです。
1.3 洗剤は濃い方がいい?
そもそも「汚れを落とす」戦いに勝利するには、「相手に応じて戦術を選ぶ」ということです。
そして「洗剤の濃さ」もその戦術の一つです。戦術を考える場合に「水」という強力な援軍をえなければなりません。
相手の腕前が汚れの度合いであり、相手は「汚れてからの経過時間」を援軍にして、こちらに戦いを挑みます。
この戦いの勝利者はどちらか?
相手を倒すには、相手に応じた洗剤と水、すなわち洗剤の濃度があるのです。
1.4 大掃除の手順
掃除の基本は、「上から下の順にきれいにしていく」ことです。
最初は天井から始めます。
天井は意外にホコリっぽいので、ほうきなどに古いストッキングを巻きつけて
静電気でホコリをキャッチします。
このとき照明器具にあてて割らないように注意します。
天井の水拭きはお勧めできません。
天井は材質によっては吸水性があるので、逆に汚れを水と一緒に吸い込んでしまうこともあるからです。
照明器具はなるべく外して、ベランダなどで水拭きして下さい。
このとき、電気コードの接続部にはかからないように注意してください。
タバコのヤニの付着は、住居用洗剤+スポンジ+歯ブラシなどを用いて、
晴れた日にすると、自然乾燥で早く仕上がります。
天井が終わったら、ガラスやキッチンの換気扇、壁、備品などへ移ります。
外せるものは外して、漬け置きが効率的です。
漬け置きの間に、各小部屋、トイレ、洗面所などのお掃除をします。
ここの掃除が終わったら、前記の漬け置きしたものを拭いてから取り付けます。
最後の最後に「掃除機、床の拭き掃除」という手順が良いでしょう。
2.お掃除のテクニック
2.1 水廻りの水あか退治
水廻り清掃の一番よくあるお悩みが、この水あかの落とし方です。
水道水中にはカルシウムなどの無機物が含まれているので、その水分が蒸発し、
空気中の二酸化炭素や酸素などと無機物が結びついて、白色の固形物になるのです。
昨今は材質も複雑になってきているので、化学変化の汚れは難題です。
特に蛇口の廻りやシンクについたものが頑固です。
もちろん金属製のタワシなどを使うと傷ついてしまうのでダメです。
そこで出番が「耐水サンドペーパー」です。
1500番程度(目が細かくなるほど数字が大きくなり、1500番が通常最も目が細かい)
のものを使えば、ほとんどキズもつかずにピカピカになります。
まず、使いやすい大きさにカットします。
このときハサミを使うと刃が傷むので、直接手で適当な大きさに破ります。
次に水でよくぬらし、さらに固形石鹸をこすりつけます。
そろりと優しく、力を入れずに汚れをこすります。
ポリエステル、ホーロー、ステンレス、人造大理石など、ほとんどの素材に使えて非常に便利です。
値段は1枚100円程度です。
洗剤よりも安いですから、ぜひ揃えておきたいものです。
また洗剤では、粒子の細かい「ジフ」が良いかと思います。
あとお酢を10倍程度に薄めたもので拭いて、その後水で流しても良いです。
2.2 シミ抜きについてのアドバイス
(1) シミ取りの基本
製品名 | 使用方法 |
ベンジン |
油分をサッと溶かし出す
ソースや口紅など油性のシミに効果的。薬局で100ml:200円程度です。 |
消毒用エタノール |
糖分や油分を溶かし出す
飲料や食事の糖分や油分を溶かす性質があります。100ml:300円程度 |
台所用中性洗剤 |
汚れを色素ごと包んで取る
色々な汚れに効く万能洗剤。汚れを包み込むように繊維から取り除く |
お酢 |
天然色素を酸性成分で抜く
しつこく残った色素を消してくれます。食べ物など天然色素に効果的 |
オキシドール |
色素をアルカリで抜く
最後まで残った色素をアルカリ成分が分解。100ml:200円程度 |
(2) 原因不明の古いシミの落とし方
1) まずベンジンでたたいてみて、布にシミの色が移ったら、そのシミは「油性」。
ベンジンで取れる限りの色を布に移し取ります。
2) ベンジンに反応しなかったり、色が残ってしまったら、一度乾かしてから、
水で薄めた「台所用中性洗剤」をつけてかき出し、布に移し取る。
3) さらに頑固なシミは、住居用の「弱アルカリ性洗剤」をスプレーしてかき出す。
ウールのジュウタンの場合は、変色する場合があるので控えめに!
4) 以上の洗剤で取れなかったシミは、「消毒用エタノール」で取れることもあります。
古いシミはとにかく頑固なので、できればヘラを使ってかき出しましょう。
5) それでも残ってしまった色は、「オキシドール」をつけて、へらでかき出します。
これを丹念に繰り返すと、色は少しづつ薄くなってくるはずです。
とは言え、一番大切なのはこぼしてすぐの応急処置です。
たくさんこぼしてしまった場合にも慌てず、まずティッシュを使って吸い取り、
吸い取りがなくなったら、今度は塩を擦り込んで、掃除機で吸いとることです。
2.3 シールはがしのコツ
(1) シールはがしのコツ
まず、家庭用の中性洗剤(ママレモンとかチャーミーグリーンなど)をスポンジか刷毛で
シール部分にたっぷり含ませ、サランラップで覆います。
その後しばらく(10〜20分)して、乾く前にシールをはがし、拭き取ります。
その後、以後の変色を防止するため、しっかり水ぶきして下さい。
これは中性洗剤に含まれる界面活性剤の浸透性と分解、はく離性を利用したものです。
(2) 家具や壁に貼ったシールの取り方
家具や壁に貼ったシールは、ドライヤーで温めるのが一番の早道です。
シールから20cmくらい離してドライヤーの熱風を当て、シールの接着剤がゆるんだら、
先の部分を爪ではがして、接着面に熱風を当てながらシールを引っ張ると破れずに取れます。
シールの後が残って取りにくい時は、布切れなどにマニュキアの除光液やシンナーなどを
含ませて、拭き取ります。
この作業は、換気をしながら行ってください。
(3) ガラスや鏡面に貼ったシールの取り
この場合は、ガラスにキズをつけないように注意しながら、カッターなどでシールの表面に細かいキズをつけます。
水でたっぷりぬらし、上から台所用のラップをはり、10〜15分おいて、ふやかしてはがします。
残った接着剤は、除光液やシンナーをつけて軽くこすります。
ここでも最後の水ぶきは忘れないようにして下さい。
3.場所別お掃除法 
3.1 ジュータン・カーペット
(1) 掃除機の掛け方
目に見えては汚れていない部分は、普通の「押し引き」掛けでOKです。
しかし、「この辺なんだか薄汚いなあ」と思う場所は、パイル(毛)を起こしながら、
パイルの出来るだけ奥まで掃除機の先で吸引します。
(2) パイルを起こす理由
パイルを起こす(色が濃くなる方向に毛を起こす)理由は、毛の奥の小さなホコリを浮き上がらせるためです。
プロのジュータン・クリーニングでもこの作業は大原則なのです。
(3) ダニを住まわせないためには
ダニは、「湿気(ベタツキ)」、「蒸し暑さ」及び「不衛生」がミックスされた環境で発生します。
このダニを防ぐには、やはり丁寧に掃除機をかけるしかありません。
これは、「畳1畳分を2分」くらいかけるのが目安です。
ヘッドのブラシが回転する掃除機も有効です。
(4) カーペット専用洗剤(染み抜き剤)なども基本は同じ
特に薄汚れた箇所は、やはり専用洗剤を使うべきでしょう。
汚れた箇所に洗剤を吹きかけ、ブラシでパイル(毛)を起こしながら、きれいな濡れ雑巾で拭き取っていきます。
このとき汚れがひどいからといって、高濃度洗剤をいきなり使うのはお勧めできません。
その場所だけがきれいになり、かえってムラになってしまうからです。
3.2 換気扇・レンジフード
(1) 部品はできるだけ外しましょう
普段の簡単なおそうじではフィルターを外して洗うか、フィルターを新しく取り替えるかでOKです。
表面は油汚れ用洗剤を固く絞った雑巾で拭きます(換気扇は羽根の部分と外枠)。
このとき、電源コードは必ず抜いてから作業してください。濡れた手で触ると感電します!!
(特に左手での抜き差しは絶対にいけません。心臓部に直接電流が流れます)
(2) お湯の温度は45〜50℃程度に
おおよそ汚れを落とすのに最適なお湯の温度は45〜50℃と言われます。
たらいに張ったお湯に油汚れ用洗剤(粉末ならお得)を注ぎます。
汚れがひどい場合はさらに台所用洗剤も少量混ぜてください。
外した部品をたらいにつけます(約20分)。
固まった汚れは、パテナイフなどでこすり落としておくのが良いでしょう。
(3) モーター部分に水は厳禁!
モーター部分は機械の心臓です。
ここに水が入ると故障の原因になりますので、くれぐれも注意してください。
モーター部分は洗剤を少量含ませた雑巾で拭き上げてください。
(4) 汚れをスポンジなどでこすってゆく
たらいに汚れが浮いてきたら、スポンジなどでこすりましょう。
それでも落ちない汚れには亀の子タワシ→スチールウールの順でスポンジを替えていってください。
(5) 水できれいに拭き上げ、乾いたタオルで再度拭きます。
3.3 お風呂場
(1) タイルの目地には専用ブラシを
タイルの目地の掃除には、毛先が斜めにカットされているタイル目地ブラシをお使いください。
ある程度汚れている場合には、クリームクレンザーを使います。
ただし、黒くなっているのはカビですから、その場合は塩素系漂白剤かカビ取り剤を塗って、
しばらくおいてから目地をやさしくこすってください。
(2) 浴槽(バスタブ)のおそうじ
浴槽の材質に応じて、ポイントを以下に示します。
★ ホーロー/ステンレス : 普通のお風呂用洗剤、汚れがひどい場合はクリームクレンザーでやさしくこすります。
★ 強化プラスチック : 普通のお風呂用洗剤を使ってください。
★ 木質 : 普段は水だけでお掃除します。中性洗剤を使用しても結構です。
普段から換気を心がけましょう。
★ 天然石 : 中性洗剤を使ってください。酸性の洗剤は使用不可です。
(3) 排水溝(口)のおそうじ
お風呂場に臭いが発生するのは、排水口の内部にたまる石鹸カスや、
髪の毛などが中で腐ってしまったのが原因です。
通常は、「パイプマン」などの市販の洗剤で充分に対処できます。
ひどい場合は、酸素系の漂白洗剤を注いで、20分程度してから
ブラシなどでこすってみてください。
(4) シャワーヘッド部分
ヘッドは、キャップをまわすと分解できます。
放水部分の穴に、つまようじなどでつついては水洗いを繰り返し、水あかなどのつまりを取り除きます。
これは1年に1回程度実施すると良いでしょう。
(5) 浴室用洗剤と中性台所用洗剤の違い
お風呂場の汚れのほとんどは石鹸かすです。
主成分は、石鹸の成分と水道水中のカルシウムイオンが結びついてできた、脂肪酸カルシウムです。
この汚れを落とすには、カルシウム捕捉剤というものが必要です。
浴室用洗剤には、この成分が含まれているので、効果的に分解して落とすことができるのです。
浴室に使われている材質のほとんどのものに影響を与えることなく、人工大理石でも安心して使えます。
(6) どうしても曇ってしまう鏡のおそうじ
お風呂場の鏡にはジャガイモの切り口を鏡に密着させてこすると、でんぷん質の膜が残ります。
この膜が乾いたら、乾いたきれいな布で根気良く磨いてください。
見違えるほどきれいになる上、曇り止めにもなります。
(7) 洗っても落ちない浴槽の黒ずみは
浴槽内の黒ずみは人体から出た垢が原因です。
これには捨てる前の小さくなった石鹸を活用しましょう。
お風呂上りのまだ湿気が残る状態で、スポンジに小さくなった石鹸をのせて、水きりネットなどに入れてこすります。
(8) 風呂場のドアの湯垢の取り方
風呂場のドアにこびりついた頑固な湯垢はなかなか落ちにくいものです。
これにはバス用洗剤をたっぷりスプレーして、ドア表面をラップしてしまいます。
10分も経過する頃、じっとりといい感じで汚れを浮かせてくれます。
後は亀の子タワシや靴ブラシでこすればOKです。
3.4 トイレの便器
(1) 水溜りまわりの茶色のシミ
水溜りのまわりの茶色のシミは、水と空気が触れ合うところにできます。
これは汚れではなく、ホコリが年月をかけて溜まり、その上酸化したものです。
軽症の場合はクリームクレンザーなどの研磨剤を使ってこすり落とせますが、
あまり放っておくと洗剤程度では落ちなくなってしまいます。
そうなった場合は、サンドペーパーで地道にこすり落とすしかありません。
(2) こすり方にも注意
上記の場合、なぜサンドペーパーでないといけないかというと、
それ以外でこすると陶器(便器)の表面が削れてしまい、修復不可能になるからです。
(3) 作業を少し楽にするコツ
サンドペーパーでこする前に溜まり水をできるだけ払いのけて、還元漂白剤を塗布します。
5分後にもう一度漂白剤を塗布してサンドペーパーでこすり始めてください。
(4) 日常のお手入れ
和式便器はできれば週に1回くらいは簡単にお掃除するようにして下さい。
洋風便器は溜まり水の蒸発が少ないので、半年に1回程度で充分です。
3.5 壁のおそうじ
(1) ビニール壁紙のカビ
まずカビの生えている場所に、大まかに住居用洗剤をスプレーします。
次にスプレーした上から亀の子タワシや靴ブラシなどで軽くこすっていきます。
最後に濡れ雑巾で水拭きし、洗剤分を取り除きます。
落ちにくい場合は上記の工程を繰り返します。
(2) しっくい壁の汚れ
鉛筆はもちろん、その他簡単な汚れは消しゴムが有効です。
ある程度の汚れになると、目の細かいサンドペーパー(120番程度)で軽くこすります。
(3) じゅらく壁(砂壁・塗装壁)の汚れ
乾いた布にベンジンを含ませて、汚れをササッと拭き取ります。
ボロボロ落ちる砂壁は、日頃からはたきをしながら掃除機をかけましょう。
クレヨンの落書きもベンジンできれいに落とすことができます。
(4) 壁紙のクレヨン落書き
まず、台所用中性洗剤を水で薄め、布につけて上からたたくようにして落とします。
壁紙の表面は微妙にざらついているので、丹念に続けて、最後に水拭きをして下さい。
ベンジンは使いすぎると壁紙が溶けるので、注意してください。
3.6 ソファーのおそうじ
(1) ムシムシする時期は要注意!
じめじめ、ムシムシする時期は、ビニールレザーのソファーはまだしも、
布張りのソファーの場合は、お尻と太もも裏が常に密着しているので、汗やほこりを知らぬ間にため込んでいます。
ダニなどの害虫がそんなソファーに繁殖しやすい時期ですから、下記の要領でよくお掃除してください。
(2) 布張りソファーの場合
布張りの場合、まずは毛先のやわらかいブラシなどでブラッシングし、掃除機でそのホコリを同時に吸っていきます。
次にできるだけ熱いお湯で固く絞ったタオルに、カーペット用洗剤(なければ中性洗剤)をつけて、
あまり力を入れずに、タテヨコ十字に汚れが落ちるまで繰り返し拭きます。
油性のシミ(口紅やインクシミなど)がある場合は、
洗剤拭きする前に、カット綿などにベンジンをつけてたたいて落としてゆきます。
最後に固く絞ったきれいなタオルで水拭きをしてさらに乾拭きをします。
充分に乾燥させるために、毛を起こす方向にブラシをかけ、毛並み(繊維)をそろえます。
このとき、風通しの良い場所に陰干しできれば最高です。
(3) 革張りソファーの場合
ビニールレザー(合成皮革)の場合は住居用洗剤を薄め、
スポンジを使って丸く円を描くように(泡立てる気持ちで)こすると効果的です。
ゴム手袋の上に軍手をはめて、洗剤液に浸した手を絞って拭けば、細部まで簡単に拭くことができます。
つやを出したい場合は、つや出し剤がお勧めです。
3.7 白木のお手入れ
柱や鴨居・敷居など白木部分の日常の手入れは、必ず空拭きまたは固く絞ったタオルなどで拭き上げます。
このとき柱が黒ずんできたような場合は、お米のとぎ汁や酢水にひたして、固く絞った雑巾で拭き上げます。
それでも落ちないような頑固な手あかがついてしまった場合は、サンドペーパーの400番程度で
周囲をぼかしながらこすると目立たなくなるでしょう。
3.8 畳のお手入れ
畳のお手入れは、下記の手順で行ってください。
1) 掃除機の先を畳用にして、必ず畳の目に沿ってホコリを吸い取ります。
2) お酢をバケツに少々入れて、その上から水を入れて適度に薄めます。
3) できるだけ固く絞ったタオルで、目に沿って拭いていきます。
4) 最後に乾いたきれいなタオルで、もう一度全体を拭き上げます。
畳表のイグサには表面を保護する白土が塗られているので、水拭きはダメです。
もし水拭きを繰り返すと、白土がとれて黒ずみやすくなります。
また掃除は、良く晴れた日に窓を開け、風を入れながら行いましょう。
また畳のヘリの汚れ落しは、タオルでこするとヘリの布目に汚れが詰まってしまいますのでお勧めできません。
要らなくなった歯ブラシなどに中性洗剤をつけ、すばやくたたいてかき出します。
その後お湯で固く絞ったタオルでたたき、乾いたタオルで水分を吸い取り、乾かします。
中性以外の洗剤は色落ちする可能性がありますので、これもダメです。